みんな、悩む、苦しむ、葛藤する。。。だからこそ、人に話してみよう

あなたは今、何かに悩んでいるでしょうか?

職場の人間関係? 夫婦、親子関係? 嫁姑関係? 宗教? お金? 健康?

はたまた、ただ漠然と心がスッキリしない日々が続いているでしょうか?

うつ病に苦しむ人は、全国に100万人以上いるそうです。うつ病とまでもいかなくても、うつ病予備軍といわれる人も入れたら、相当の人数が想像できます。

コロナ禍になり数年が経ちましたが、ますますその傾向が増えてきているのではないでしょうか?

最近は自粛ムードが緩和され、以前のように飲み会や旅行に出かけやすくはなり、人と話す機会も少しづつ増えて、昔のように、一時的に気分転換や、ストレス発散することが再びできるようになりました。

女性は、友達とランチや旅行に出かけ、夫や子供、介護などの愚痴を吐き出し、男性は、居酒屋で一杯やりながら、仕事仲間と愚痴を言ったり、スナックに行って、きれいな女性に慰めてもらったりと、たまったストレスをいろいろなことで発散しています。

表面的なストレスは人に話すことで、一時はスッキリしますが、もっとコアな部分、幼少期からのトラウマや、ショッキングな出来事があった人は、辛すぎて本人が封印していることもあり、軽く友人に話すことはあまりないでしょう。

日本では、心の問題を抱えているのは弱いからだ、心が病んでしまったら、病院へ行って薬を飲め!という風潮がまだまだあるように感じます。

特に男性は、社会的な立場もあるので、「つらい」「苦しい」「悲しい」「寂しい」なんて簡単には言えない、ネガティブな感情を解放しづらいです。

1997年、あのイギリス王室の、ダイアナ妃の死は私たち日本人も、深い悲しみに暮れました。

当時12歳だった、ヘンリー王子はあの時のことを【母の死についてまるで考えない。考えることを拒否して僕はあの経験を乗り越えたんです。】と言ってたそうです。考えたところで辛くなるだけ。母は帰って来ないからと。

まだまだ、幼いヘンリー王子だったけれど、当時は感情を感じたり、人に話したり、弱いところを見せたり、そんなことに意味や成果を見いだせなかったのですね。

12歳の男の子が突然母親を失い、「ママに会いたいよ、寂しいよ、悲しいよ、苦しいよ」そんな思いを心の奥に追いやって、ずっと我慢して生きてきたと思うと胸が張り裂けそうになります。

しかし、数年たってヘンリー王子の様子がおかしいことに、兄ウイリアム王子たちが気付き、何とかしなければとようやく動き出したそうです。

ヘンリー王子は「自分が母の死をまるで影響受けていないと思うことは普通ではない」と進言しました。

ヘンリー王子は、それをきっかけに、初めて胸の内を話して、自分の抱えているものの深刻さにきづいたそうです。

「人に話したところで、何になるの?何も変わらない。私の気持ちは誰にも分からない」

そうずっと考えてきたけど、心は正直で、ひずみが年々大きくなっていき、深刻な状況になっていたのです。

兄ウイリアム王子も母の死で、メンタルヘルスについて言及していたそうです。

その出来事から、王室が積極的に「心の問題を抱えていることは、恥ずかしくない。みんなもっと話そうよ」とメンタルヘルスキャンペーンをしていました。

自殺に関しては、毎年二万人の方が自ら命を絶っているのが現実です。

ひずみが大きくならないように、何も解決しなかったとしても、小さいうちに心の奥にあるものを誰かに話して、精神衛生を保ち、うつ病や、自殺を予防してほしいと思います。

自分が気付いていないだけで、心の負担は思う以上に重くなっているもです。

私も、幼少期からの父、兄からの暴力、暴言、家庭不和が、相当な心の負担となっているのに、気づかずに大人になりました。

結婚、子供ができたとたん、その水面下で大きくなっっていた地雷は、爆発してしまったのです。

それから、約20年間もがき苦しんできました。

少しでも、私たちカウンセラーがあなたのお役に立てたらなと思います。

心理カウンセラー 奈賀下(ながもと)みつき